ぬらぬらの亜麻のかたまり - グリム兄弟
ぬらぬらの亜麻のかたまり
メルヘンのグリム兄弟
昔、きれいだが怠け者でだらしない娘がいました。糸を紡がなければならないときはとても短気だったので、亜麻に小さな結び目があると、すぐにひと山まるまる引き抜いてそれをそばの地面にまき散らしました。
さて、この娘によく働く女中がいて、投げ捨てられた亜麻を拾い集め、きれいに洗って、上手に紡ぎ、その糸で自分が着る美しいドレスを作ってもらいました。
若い男が怠け者の娘に求婚し、結婚式が行われることになりました。式の前の晩に働き者の娘は可愛いドレスを着て、楽しそうに踊っていました。それで花嫁は「ま、私の亜麻くずを着て、あの子はなんとまあよく跳ねまわること!」と言いました。花婿はそれを聞き、花嫁にどういう意味か尋ねました。すると花嫁は、あの娘は私が捨てた亜麻から作ったドレスを着ているの、と話しました。花婿はそれを聞くと、花嫁がどんなに怠け者か、また貧しい娘がどんなに働き者かわかり、その花嫁を捨て、もう一人の娘のところへ行き、妻としてその娘を選びました。
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メルヘングリム兄弟
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